子どもの時、両親は仕事がありますから、いつもいそがしかったです。したがって、おじがわたしのせわをしてくれました。おじのうちに大きくて、優しい犬がいました。名前はワンです。
毎日、ワンといっしょにさんぽしたり、あそんだりしました。楽しかったです。だんだん、ワンは大切な友達になりました。
ある日、母は仕事が終ってから、わたしをつれ帰りに来ました。久しぶりに母に会いましたから、うれしかったです。母の車に乗って、リアウィンドーからワンと別れました。車がうごいた時、ワンは車について走りました。車はかどを曲がりました。ワンはかどで止まると思いました。
でも、ワンは止まりませんでした。母の車のうしろのトラックはワンのからだを覆いました。
その時、世界は赤くなりました。母は「見ないで」と言いました。でも、見たことは消せませんでした。
おじの悲しい顔を見たことはそれまで一度もありませんでした。おじは嬉しかったからです。ワンが好きだったからです。わたしと同じでした。
それから、ペットを飼いませんでした。ペットを飼ったら、責任をとらなければなりません。